八ヶ岳の麓にある大和ファームでは、自然と人が共に生きる「里山」の考え方を大切にしながら農業を行っています。
私たちが目指しているのは、単に作物を育てる農業ではありません。
自然の循環を守りながら、人と人が支え合う農業。
その取り組みのひとつが 農福連携 です。
里山の知恵が教えてくれること
昔の里山では、人と自然が互いに支え合う関係の中で暮らしが成り立っていました。
田んぼや畑があり、
森があり、
水が流れ、
そこに多くの生き物が暮らしています。
人はその自然の恵みをいただきながら、
自然を壊さないように手入れをし、次の世代へとつないできました。
この “いのちの循環” が、里山の本質です。
大和ファームでは、この里山の考え方を大切にしながら、
農薬や化学肥料に頼らない 自然栽培 を基本とした農業に取り組んでいます。
自然の力を活かし、
土を育て、
生き物と共に作物を育てる。
それが、私たちの農業の原点です。
農福連携という新しい里山の形
そして今、この里山の循環の中に新しく加わっているのが 農福連携 です。
農福連携とは、農業と福祉が連携することで、
障がいのある方の働く場を生み出す
農業の人手不足を支える
地域のつながりを育てる
という取り組みです。
農業の現場には、収穫だけでなく
・選別
・加工
・袋詰め
・出荷準備
など、多くの大切な仕事があります。
その中には、機械ではなく 人の手だからこそできる仕事 がたくさんあります。
大和ファームの取り組み
大豆の選別作業
大和ファームでは、栽培した 大豆の選別作業 を福祉施設の皆さんにお願いしています。
大豆は収穫したあと、
・虫食いの豆
・割れた豆
・未熟な豆
などを丁寧に取り除く必要があります。
この作業は機械だけでは難しく、
人の目と手による丁寧な作業がとても重要です。
施設の皆さんはとても集中して作業してくださり、
きれいに選別された大豆は味噌や納豆などの加工にも安心して使うことができます。
農家にとっては品質の高い農産物を届けることができ、
施設の皆さんにとっては社会とつながる仕事になります。
そこには自然と、
お互いを支え合うWIN-WINの関係が生まれています。
「人・モノ・カネ」が地域を巡る
農福連携の素晴らしさは、単なる仕事の分担ではありません。
そこには 地域の中での循環 が生まれます。
人の循環
農業と福祉がつながることで、地域の中で新しい関わりが生まれます。
モノの循環
地域で育てた作物が、地域の人の手で丁寧に仕上げられます。
カネの循環
農業の価値が地域の仕事となり、地域の経済として回っていきます。
この循環が広がることで、地域は少しずつ豊かになっていきます。
農業は社会をつくる仕事
農業は、ただ食べ物を作るだけの仕事ではありません。
土を育て、
水を守り、
生き物のすみかを守り、
そして人の暮らしを支える仕事です。
そこに農福連携が加わることで、
農業はさらに“人を支える仕事”になります。
誰かが必要とされ、
誰かが役に立ち、
地域の中でそれぞれの役割が生まれる。
そんな社会を、農業はつくることができると考えています。
未来の里山へ
かつての里山は、自然と人が共に生きる場所でした。
これからの里山は、そこにさらに
環境を守る農業
人が関わる農業
地域が支え合う農業
が加わっていくのだと思います。
大和ファームでは、
自然栽培 × 里山 × 農福連携
という形で、
人と自然が調和する農業をこれからも育てていきたいと考えています。
小さな取り組みかもしれませんが、
その一歩一歩が、地域の未来につながると信じています。